AEDとは
AED とは、、
Automated(自動化)、 E:External(体外式)、 D:Defibrillator(除細動器)の頭文字です。日本語では自動体外式除細動器と訳されます。
心臓突然死について
心臓が原因で突然心停止となる人は、なんと1年間で約7.9万人という多くの方が亡くなっています。
その原因の多くは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈です。心室細動になると心臓は震えるのみで血液を送り出せなくなります。いわゆる心停止の状態です。数秒で意識を失い、数分で脳をはじめとした全身の細胞が死んでしまいます。
心室細動からの救命には迅速な心肺蘇生と電気ショックが必要です。グラフは心停止となってから電気ショックまでの時間と救命率を示したものです。
電気ショックが1分遅れるごとに救命率は10%ずつ低下します。119番通報をしてから救急車が到着するまでの平均時間は9.4分。救急隊や医師を待っていては命を救うことはできません。
一般の方による一刻も早いAEDの電気ショックと胸骨圧迫が重要となります。
AEDが必要な時は?
前述のように、人間の心臓は完全に静止する前にけいれん(細動)を始めると言われています。そのタイミングで使用した場合に有効な治療器です。こういう心臓が細動しているタイミングで裸の胸の上にAEDのパッドを貼り付けますと、自動で心電図を解析し細動状態を検出したら自動で充電まで行います。最後に放電ボタンだけは人の手に委ねられております。肝心なのは、AEDが自動で判断しますのでその判断に任せたら良いとなっています。AEDが医学的な判断をしますので、いざという時は積極的な使用が重要と思います。
AEDは電源を入れますと音声による操作の説明がありますので、落ち着いて指示に従い操作しましょう。この音声指示により初めての方でも操作ができます。倒れている人を発見したなら、119番通報や胸骨圧迫、AEDの使用で助けられるかもしれません。